テレワークは節約のチャンスでもある
テレワーク・在宅勤務が普及した結果、「光熱費が上がった」「通信費の負担が増えた」という声をよく聞きます。確かに自宅で仕事をすることで電気代や水道代は増加する傾向がありますが、一方で交通費やランチ代、外食費が減るというプラス面もあります。
この記事では、在宅勤務で増えるコストをどう抑えるか、浮いた交通費をどう活用するか、そして副業との掛け合わせで節税につながる経費計上の方法まで解説します。
在宅勤務で増える光熱費の実態
環境省の調査などによると、在宅勤務1日あたりで増加する光熱費は概ね100〜200円程度とされています。月20日在宅勤務すると、月2,000〜4,000円の増加になります。年間では2〜5万円規模の増加になる計算です。
電気代を増やさないための具体策
エアコンの設定を見直す
- 冷房は28℃・暖房は20℃を目安にする
- 自動運転モードは効率が高いため積極的に使う
- フィルターを月1回程度清掃するだけで消費電力が10%程度改善されることもある
パソコン・モニターの省電力設定
- 電源設定を「省電力」または「バランス」に変更する
- 使わないときはモニターの輝度を下げる
- スクリーンセーバーより「画面オフ」の方が電力消費が少ない
- デスクトップPCよりノートPCの方が消費電力は低い
電力会社・プランを見直す
在宅時間が増えることで日中の電力使用量が増えます。電力会社やプランによっては「昼間の単価が高い・夜間が安い」プランがあるため、生活スタイルに合ったプランに切り替えることで節約できる場合があります。電力比較サイトで複数の会社を比較してみるのがおすすめです。
交通費が不要になった分の活用法
在宅勤務によって通勤費が実費精算に切り替わるケースや、交通系ICカードの利用が減るケースがあります。浮いた交通費を有効活用するポイントを紹介します。
定期券の払い戻しを確認する
在宅勤務の頻度が増えた場合、定期券ではなくIC乗車のほうが実質的な出費が少なくなることがあります。定期券の購入前に、実際の出社頻度と定期代・都度払いを比較してみましょう。
浮いた交通費をNISAに回す
たとえば月1万円の通勤定期代が不要になった場合、その分をNISAの積立に回すことで長期的な資産形成に活用できます。月1万円を年利5%で20年間積立てると、約411万円になる計算です(あくまでシミュレーション値)。
ランチ代・外食費の削減分もカウントする
在宅勤務になると、会社周辺での外食やコンビニ利用が減ります。仮に1日あたり1,000円のランチ代が500円に減るだけで、月20日で1万円の節約になります。この削減分を意識的に貯蓄・投資に回すことで、家計改善の効果が大きくなります。
副業と在宅勤務:経費計上で節税する方法
在宅で副業(ブログ・ライティング・プログラミングなど)を行っている場合、自宅での作業に関連する費用を「経費」として計上できる可能性があります。これにより確定申告時の所得が減り、納税額を抑えられる場合があります。
按分(あんぶん)の考え方
自宅兼仕事場の場合、全額を経費にするのではなく「仕事で使った割合(按分)」だけを経費にします。按分の割合は、使用時間・使用面積などを根拠に算出します。
通信費(インターネット代・スマホ代)の按分
自宅のインターネット回線やスマホを仕事でも使っている場合、使用割合に応じて経費計上できます。一般的には仕事での使用割合を30〜50%とするケースが多いですが、実態に基づいて設定する必要があります。
- 例:月5,000円のネット代 × 40%(仕事利用割合)= 2,000円/月が経費
- 年間で2,000円 × 12ヶ月 = 24,000円の経費計上が可能
電気代の按分
在宅での作業に使う電気代も按分して経費にできます。計算方法は「月の電気代 × 仕事部屋の面積割合 × 仕事時間割合」が一般的です。
- 例:月電気代8,000円 × 仕事部屋面積割合20% × 仕事時間割合50% = 800円/月
- 年間9,600円の経費計上が可能
その他の経費として計上できるもの(副業の場合)
- パソコン・周辺機器(10万円未満なら全額・以上なら減価償却)
- デスク・チェアなどの備品(仕事専用のもの)
- 書籍・有料サービスの利用料(仕事・副業に関連するもの)
- ドメイン代・サーバー代(ブログ運営の場合)
私の場合はこんな風に管理しています
私も副業(ブログ)を自宅で行っており、電気代と通信費を按分して経費計上しています。実際にやってみると、年間で2〜3万円程度の経費を計上でき、確定申告での節税につながっています。「副業の収入が少ないから確定申告は不要」と思いがちですが、副業の所得が年20万円を超える場合は確定申告が必要ですし、経費をきちんと把握しておくことで節税メリットが生まれます。
在宅環境を整えることで節約できるポイント
長期的な視点では、在宅環境に少し投資することで光熱費や生産性の面で元が取れる場合があります。
省エネ家電への切り替え
古いエアコンや照明をLED・省エネモデルに切り替えると、長期的な電気代削減に繋がります。家電の省エネ性能は「省エネラベル」で確認できます。
断熱・遮熱グッズで光熱費を抑える
- 断熱カーテンや窓フィルムで夏の冷房効率を上げる
- ラグや断熱シートで冬の暖房効率を改善する
- 初期投資は数千円〜でも、年間の光熱費削減に効果が出ることがある
カフェやコワーキングスペースの活用コスト管理
在宅勤務でも気分転換にカフェで作業する場合、費用が膨らみやすいです。月の利用頻度と費用を決めておくことで、無駄遣いを防げます。コワーキングスペースを月額で借りると割安になるケースもあります。
まとめ
テレワーク・在宅勤務は「光熱費が増える」という側面がありますが、それ以上に「交通費・ランチ代の削減」「副業の経費計上による節税」というメリットがあります。増加コストを意識的に抑えながら、削減できた費用を貯蓄・投資に回すことで、家計全体のプラスになる可能性が高いです。
副業をしている方は特に、経費の按分ルールを理解したうえで確定申告を行うことで、合法的に節税することができます。まずは通信費や電気代の按分計算から試してみてください。
【免責事項】経費の計上・確定申告の内容は個人の状況によって異なります。税務上の判断については、税理士や税務署に相談のうえ、ご自身の責任でご対応ください。本記事は情報提供を目的としており、特定のサービスや節税方法を推奨するものではありません。

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