個別株投資を始めた理由と投資信託との使い分け|29歳会社員の考え方

NISA・投資入門

投資信託だけじゃ物足りなくなった理由

私は現在、投資信託610万円・個別株200万円・現金930万円というポートフォリオで資産運用をしています。もともとは「インデックス投資一本でいい」と思っていたのですが、少しずつ個別株にも手を伸ばしていった経緯があります。

投資信託、特にインデックスファンドは「市場全体に分散投資できる」「手間がかからない」「長期で見れば堅実にリターンが出やすい」という点で非常に優れています。NISAの積立投資枠を活用した積み立ては今も継続中で、メインの運用軸はあくまで投資信託です。

では、なぜ個別株を始めたのか。理由はシンプルで、「特定の企業や業種に興味が出てきたから」です。市場全体ではなく、「この会社は伸びそう」「この業界は今後注目だ」という感覚が芽生えてくると、自然と個別株が気になり始めました。

個別株と投資信託の違いを整理する

まずは基本的な違いを整理しておきましょう。どちらが優れているというわけではなく、それぞれの特性を理解して使い分けることが大切です。

比較項目 個別株 投資信託(インデックス)
分散効果 低い(銘柄集中リスクあり) 高い(数十〜数千銘柄)
リターンの可能性 高い(大きく上振れる可能性) 市場平均に連動
リスク 高い(一社集中) 相対的に低い
手間・時間 多い(業績・決算チェック等) 少ない(積み立てほぼ放置可)
最低投資金額 数千円〜(銘柄によって異なる) 100円〜
コスト 売買手数料(最近は無料も多い) 信託報酬(年0.1〜2%程度)

投資信託は「安定・分散・長期」が向いていて、個別株は「勉強・分析・集中」が向いています。初心者の方がいきなり個別株一本にするのは、私としてはあまりおすすめしません。

私が個別株を選ぶときの基準

個別株への投資は現在200万円ほどです。これは資産全体から見るとサブ的なポジションという位置づけで、あくまで投資信託をメインに据えた上での「プラスアルファ」として考えています。

銘柄を選ぶ際に意識しているポイントは以下のとおりです。

  • 自分が理解できる事業をしているか:仕組みがわからない会社には投資しない
  • 財務が安定しているか:自己資本比率・有利子負債・配当継続性などをチェック
  • 業績が右肩上がりか、あるいは回復局面か:直近3〜5年の売上・利益推移を確認
  • 割安かどうか:PER・PBRを業種平均と比較する
  • 投資テーマと合致しているか:インフラ、少子化対応、AI関連など中長期で注目される分野か

「なんとなく有名だから」「SNSで話題だから」という理由での投資はできるだけ避けています。投資の判断は自分で行うことが基本であり、情報源の信頼性にも気をつけるようにしています。

暴落時に個別株を買い増した実体験

2026年春、イランをめぐる地政学的リスクの高まりから、株式市場が大きく下落する場面がありました。私の保有資産も一時的にかなり評価額が下がり、正直「怖い」と感じた瞬間もありました。

ただ、このときに私が選んだのは「追加投資」でした。現金930万円という手元資金があったからこそ、30万円ほどを日本株の追加購入に充てることができました。長期保有を前提とした銘柄を選び、「割安になったタイミングで買えた」と今では前向きにとらえています。

暴落時の追加投資にはいくつかの前提が必要です。

  • 生活防衛費(最低6ヶ月分の生活費)が確保できていること
  • 追加投資しても生活に支障がない余裕資金であること
  • 「一時的な下落なのか、業績悪化による下落なのか」を冷静に判断できること
  • 感情ではなく、事前に決めたルールに従って行動できること

私の場合は「現金比率を厚めに持つ」という方針を取っており、これが暴落時の行動の余地を生んでくれました。現金はリターンを生まないように見えて、実は「機会損失を防ぐ保険」でもあると実感しています。

NISAの成長投資枠で個別株を活用する方法

NISAには「つみたて投資枠(年120万円)」と「成長投資枠(年240万円)」の2種類があります。つみたて投資枠はインデックスファンドの積み立てに使い、成長投資枠は個別株や高配当ETFなど、より能動的な運用に使う、という使い分けが一般的です。

私も妻と夫婦でNISAを活用中です。成長投資枠を利用して個別株を保有することで、売却益・配当金がともに非課税になるメリットがあります。

成長投資枠で個別株を使う際の注意点

  • 損失が出ても他の口座との損益通算ができない(NISA口座の特性)
  • 一度売却すると、その年の枠は翌年まで復活しない(年間上限240万円)
  • 短期売買には向かない。中長期保有を前提とした銘柄選びが重要
  • 高配当株やETFとの組み合わせで分散を意識するとよい

NISA成長投資枠は「非課税の恩恵が大きい分、慎重に使う」という意識が大切です。特にNISA口座では損失を他の利益と相殺できないため、長期的に保有できる銘柄を選ぶことを意識しています。

初心者が個別株を始める前に知っておくべきこと

「個別株を始めたい」という方に向けて、私自身が経験してわかったことをまとめます。

1. 投資信託での積み立てを先に始める

個別株は刺激的に見えますが、まずは「インデックスファンドの積み立て×NISA」から始めることを強くおすすめします。積み立てを習慣化できたら、余裕資金の一部を個別株に振り向けるイメージが理想的です。

2. 最初は少額・1〜3銘柄から

いきなり多くの銘柄を持つと、管理が大変になり判断も鈍ります。最初は1〜3銘柄に絞り、じっくり観察することで投資の感覚が身につきます。

3. 決算書・IR情報を読む習慣をつける

個別株は「その会社のビジネス」に投資することです。年に2〜4回の決算発表や会社のIR資料に目を通す習慣があると、保有銘柄への理解が深まります。

4. 「いつ売るか」を決めておく

買う前に「どういう状況になったら売るか」を決めておくことが大切です。利益確定・損切りのルールをあらかじめ設けておくことで、感情に流された判断を防げます。

5. 生活防衛費と分けて考える

投資に回せる資金は「当面使わなくてよいお金」に限定します。生活費・緊急時の備え(6ヶ月分が目安)は別で確保した上で、余剰資金の範囲内で投資することが基本です。

まとめ:投資信託をメインに、個別株はサブで楽しむ

私のスタンスをひとことで言えば、「投資信託で守りを固めて、個別株で攻める」です。投資信託は長期・積み立て・分散という原則を実践しやすく、精神的にも安定しやすい手法です。一方で個別株は、より能動的に企業を分析して投資する楽しさがあります。

6月には第一子が生まれる予定で、教育費・住宅ローン・老後資金など、考えることは山積みです。だからこそ、リスクを取りすぎずに着実に資産を増やす「守りと攻めのバランス」を大切にしています。

個別株に興味がある方は、まず「投資信託で基盤を作る」ことから始めてみてください。その上で、余裕が出てきたら少額の個別株投資に挑戦するのがおすすめです。

余談ですが、私は転職を経て年収が大幅に増えたことで、本格的な投資を始めるきっかけを得ました。現在の投資信託残高は840万円ほどで、個別株はその一部として少額で運用しています。

参考情報


【免責事項】本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品・投資手法を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。投資の最終判断はご自身の責任において行ってください。税制・制度は変更される可能性があります。最新情報は金融庁や各金融機関の公式情報をご確認ください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました