ビットコインを高値掴みして70万円損した話|29歳会社員の仮想通貨失敗談

NISA・投資入門

恥ずかしい話ですが、私はビットコインで約70万円の損切りをした経験があります。

「なんとなく流行っていたから」という、今思えばあまりにも雑な理由で100万円を投じ、暴落に巻き込まれ、引越しのタイミングで現金が必要になって泣く泣く売却しました。投資の失敗談として黒歴史に封印したい気持ちもありますが、同じ後悔をする人を減らせるかもしれないと思い、正直に書くことにしました。

なぜビットコインを買ったのか?理由は「なんとなく流行っていたから」

2022年、当時27歳だった私はビットコインを初めて購入しました。当時の購入価格は1BTCあたり700万円台。今思うと典型的な「高値掴み」です。

なぜ買ったのかというと、正直に言うと「周りが話題にしていたから」それだけです。SNSでは「ビットコインで億になった」という話が飛び交い、会社の同僚も「仮想通貨やってる?」と話しかけてきた。それまで株式投資は多少かじっていましたが、仮想通貨には手を出していませんでした。でも「乗り遅れているんじゃないか」という感覚が積もって、気づいたら100万円分を購入していました。

根拠は何もありませんでした。ビットコインの仕組みもブロックチェーンも、なんとなくしか理解していない状態で、「上がりそうだから」「有名だから安心かな」という程度の判断です。これが後悔の始まりでした。

2022年の仮想通貨暴落|ルナ崩壊とFTX破綻で市場が壊滅

2022年は仮想通貨市場にとって壊滅的な年でした。複数の大きな出来事が重なり、市場全体が急激に冷え込みます。

  • TerraLUNA(テラルナ)の崩壊(2022年5月):ステーブルコインのUSTが価格を維持できなくなり、関連トークンLUNAが数日で99%以上暴落。仮想通貨市場全体に不信感が広がりました。
  • FTX破綻(2022年11月):当時世界最大級の仮想通貨取引所FTXが経営破綻。創業者のサム・バンクマン=フリード氏の詐欺的な資金運用が発覚し、業界全体への信頼が崩れました。
  • 米国の利上げ局面:FRBが急速な利上げを進めたことで、リスク資産全般から資金が流出しました。

こうした出来事が連鎖した結果、ビットコインは2021年末の700万円台から2022年末には200万円台まで下落しました。下落率にして約70%です。私の購入した100万円分は、含み損が70万円を超える水準になっていました。

引越しと重なった最悪のタイミング|損切りするしかなかった

含み損を抱えながらも「いつか戻るだろう」と保有し続けていた私ですが、2022年末に転機が来ました。引越しです。

賃貸から横浜市のマンションを購入することになり、諸費用や頭金の一部として現金が必要になりました。投資信託を一部売却する選択肢もありましたが、当時の株式市場も低調で、なるべく損を小さくしたい気持ちがありました。結局、「ビットコインはいつ戻るか分からない。不動産の購入は待てない」という判断で損切りを決断。200万円台の水準で売却し、約70万円の損失が確定しました。

手続きをしながら、画面に表示される確定損失の数字を見て、しばらく何も考えられなくなったのを覚えています。70万円あれば何ができたか、そんな計算が頭の中をぐるぐる回っていました。

「流行り」で投資する危険性|私が学んだ本質的な失敗原因

この失敗で私が学んだ最大の教訓は、「自分が理解できないものに大金を投じてはいけない」ということです。

当時の私はビットコインの価値がどこから来るのかを説明できませんでした。株式なら「企業の利益の権利を持つもの」と説明できますが、ビットコインは?と聞かれたとき、「希少性があって、みんなが価値があると信じているから」という答えしか出てこなかった。それでも「流行っているから大丈夫だろう」という根拠のない安心感で動いてしまいました。

流行りに乗る投資の怖さは、「なぜ上がっているのか」を理解しないまま買ってしまうことです。理解がなければ、下落したときにどう判断すればいいかも分からない。私の場合、保有し続けるべきか売るべきかの判断基準が何もなく、ただ「上がることを祈るだけ」の状態が何ヶ月も続きました。

仮想通貨と株式投資の違い|価値の裏付けとボラティリティ

この経験を通じて、仮想通貨と株式投資の根本的な違いを改めて考えるようになりました。

株式には価値の裏付けがある

株式は企業の一部を所有する権利です。企業が利益を上げれば配当として還元されたり、株価に反映されたりします。企業の事業内容・財務状況・成長性を分析することで、ある程度「なぜこの会社の株を持つべきか」を説明できます。

仮想通貨は価値の裏付けが曖昧

ビットコインをはじめとする仮想通貨は、発行上限や希少性・ブロックチェーン技術の信頼性に価値の根拠を置いています。ただし「社会全体がその価値を信じ続けること」が前提であり、その信頼が崩れると一気に暴落するリスクがあります。FTX破綻がまさにそのケースでした。

ボラティリティの桁が違う

株式でも30〜40%の下落は十分に大きなショックです。しかし仮想通貨は1年で70〜80%の下落が「普通に起こりうること」として知られています。このボラティリティの高さを理解した上で、どれだけの資金を投じるかを決めることが重要です。私の場合は100万円という、当時の手元資金に対してかなり大きな金額を突っ込んでしまいました。

今はリップル(XRP)を20万円だけ持っている理由

ビットコインで大損しながら、なぜ今もリップル(XRP)を保有しているのか。正直に言うと、「仮想通貨に完全にさよならできていない」部分があります。ただ、今の向き合い方はビットコイン購入時とは大きく変えています。

  • 金額を限定している:20万円は資産全体(現金930万・投資信託610万・個別株200万)から見ると約1%程度。生活に影響が出ない水準です。
  • なくなっても許容できる額にしている:「これがゼロになっても仕方ない」と思える金額にしています。
  • リップルの用途に興味がある:XRPは国際送金の効率化を目指すプロジェクトで、ビットコインとは異なる活用シナリオがあります。金融機関との連携事例も出てきており、少額で様子を見ている状態です。

ただし「増えることを期待して保有している」というより、「少額で仮想通貨市場の動きを肌感覚で追い続けるための授業料」という意識に近いです。投資のメインはあくまで全世界株インデックスファンドで、仮想通貨はサブ中のサブです。

仮想通貨投資で後悔しないための考え方

ビットコインで70万円を失った経験から、今後仮想通貨に投資を検討している方に伝えたいことをまとめます。

1. 「なくなっても後悔しない金額」だけ投じる

仮想通貨はゼロになるシナリオも排除できません。生活費・緊急資金・長期投資の主力は絶対に使わない。投じるなら「溶けてもダメージがない金額」に限定することが鉄則です。

2. 「なぜその通貨に価値があるのか」を説明できるようにする

誰かに聞かれたとき、スラスラ説明できないものには投資しないほうがいい。私がビットコインを買ったとき、この説明ができませんでした。

3. 流行りのピークは高値圏であることが多い

「みんなが話題にしている」「SNSで盛り上がっている」タイミングは、すでに多くの人が買い終わっていることが多いです。流行りに乗ろうとする判断には、高値掴みリスクが常に伴います。

4. 損切りのルールを事前に決めておく

「〇〇%下がったら売る」というルールを買う前に決めておくことが重要です。含み損を抱えてから判断しようとすると、損失を確定させる心理的ハードルが上がり、判断が遅れます。私はこのルールを持っていなかったため、70万円以上の損失まで保有してしまいました。

まとめ:「流行り」より「理解」を優先する投資を

今の私の資産の中心は全世界株インデックスファンド(投資信託610万円)です。あの70万円の損失があったからこそ、「自分が理解できないものには大金を入れない」という信念が固まりました。

仮想通貨を全否定するつもりはありません。少額で、失っても許容できる範囲で向き合うなら、勉強にもなるし経験にもなります。ただ、「流行っているから」「誰かが儲かったと聞いたから」という理由で動くのは危険です。

私のように70万円という授業料を払わなくていいよう、この記事が参考になれば嬉しいです。


【免責事項】本記事は筆者の個人的な体験談および情報提供を目的としたものであり、特定の投資・金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。仮想通貨・株式を含む投資はリスクを伴い、元本の保証はありません。投資に関する判断は、ご自身の責任において行っていただくようお願いいたします。

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