変動金利で5000万円借りた29歳が金利上昇リスクに備えるためにやっていること

節約・家計管理

変動金利で4950万円借りた私が感じた「金利上昇リスク」のリアル

2024年に住宅を購入し、変動金利でおよそ4,950万円の住宅ローンを組みました。当時の適用金利は0.4%台で、月々の返済額は約13.5万円。固定金利との差額を考えると、変動を選ぶのは自然な判断でした。

しかし、2024年以降、日本銀行が金融政策の正常化に向けた動きを見せはじめ、住宅ローンの変動金利にも影響が出始めました。「もし金利が1%、2%と上がったら、毎月の返済額はどう変わるのか」——そう考えると、決して他人事ではありません。

この記事では、変動金利で多額の住宅ローンを抱える立場から、金利上昇リスクへの備えとして実際に取り組んでいることをまとめます。同じような状況にある方の参考になれば幸いです。

変動金利のリスクを正しく理解する

変動金利の仕組みと「5年ルール・125%ルール」

変動金利型の住宅ローンには、多くの金融機関で「5年ルール」と「125%ルール」が設けられています。5年ルールとは、金利が変動しても返済額の見直しは5年ごとにしか行われないという仕組みです。125%ルールとは、たとえ金利が上昇しても、次の5年間の返済額は直前の1.25倍を上限とするという制限です。

一見すると安心に思えますが、注意が必要なのは「返済額が変わらなくても、内訳(元本・利息の比率)は変わる」という点です。金利が上がると利息分が増え、元本の減りが遅くなります。最悪のケースでは「未払い利息」が発生することもあります。

金利が1%・2%上昇した場合の試算

4,950万円・35年返済のケースで、金利が変動した場合の月返済額の目安を示します(元利均等返済・概算)。

  • 金利0.5%:月返済額 約12.9万円
  • 金利1.5%:月返済額 約15.1万円
  • 金利2.5%:月返済額 約17.6万円
  • 金利3.5%:月返済額 約20.2万円

金利が現状から2%上昇するだけで、月々の負担が4〜5万円増える計算です。年間で50〜60万円の追加負担となり、家計への影響は決して小さくありません。

私が実践している金利上昇リスクへの備え

1. 毎月の家計支出の徹底管理

金利が上がったときに返済を続けられるかどうかは、家計の余力にかかっています。私の場合は、毎月の支出目標を32万円以内に設定し、家計簿アプリで収支を記録しています。現在の世帯手取りは約70万円なので、住宅ローン返済(13.5万円)を含めても一定の余裕がある状態を維持できています。

2. 手元の現金(緊急予備資金)を厚めに確保する

変動金利リスクへの備えとして、現金の確保は非常に有効な手段のひとつです。現在、現金は約950万円を保有しています。月の生活費が32万円程度であることを考えると、約30ヶ月分の生活費に相当します。全額を投資に回さず、一定の流動性を保つことを意識しています。

3. 繰り上げ返済を計画的に検討する

繰り上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。残債が多い時期に繰り上げ返済を行うと、元本が減って将来の利息負担を抑える効果が期待できます。緊急資金を確保したうえで、余剰資金が出た際に年1〜2回のペースで繰り上げ返済を検討するスタンスを取っています。

4. 投資信託(NISA)の運用を継続しつつバランスを取る

現在、夫婦でNISAを活用し、投資信託を約780万円運用しています。ローン金利が低い水準にある間は、長期的な資産形成として投資を継続することにも一定の合理性があります。家計全体のバランスを見ながら、月々の積立額を調整できる柔軟性を持たせることが重要です。

5. 金利上昇時の「固定金利への借り換え」を選択肢として持つ

変動金利から固定金利への借り換えは、金利上昇に対して確実性を高める手段のひとつです。現時点では変動金利を継続していますが、政策金利の動向や住宅ローンの優遇金利の変化を定期的にチェックしています。

6. 金利シミュレーションを定期的に行う

半年〜1年に一度、住宅ローンの金利シミュレーションを見直す習慣をつけています。数値を定期的に確認することで、漠然とした不安を「具体的な数字」に変換できます。

金利上昇に強い家計を作るための考え方

「金利が上がったら困る」ではなく「上がっても対応できる」状態を目指す

変動金利を選んだこと自体が問題なのではなく、「上がったときにどう対応するか」を事前に考えているかどうかが重要です。緊急予備資金の確保・家計の見直し・繰り上げ返済の計画・借り換えの選択肢——これらを組み合わせることで、金利変動へのレジリエンスを高めることができます。

夫婦で共有するリスク認識

住宅ローンのリスク管理は、一人ではなく夫婦で共有することが大切です。私の場合は、年に1〜2回、住宅ローンの残高・シミュレーション結果・家計の余力を夫婦で確認する時間を設けるようにしています。

よくある質問

Q. 変動金利は今後どのくらい上がる可能性がありますか?

A. 日本銀行の金融政策次第で変動しますが、将来の金利を正確に予測することは誰にもできません。各種シミュレーションツールで複数のシナリオを試算しておくことが重要です。

Q. 変動金利から固定金利に切り替えるべきですか?

A. 一概には言えませんが、残債が多く返済期間が長い場合はリスクが高まります。金融機関への相談や住宅ローンアドバイザーへの相談も選択肢の一つです。

Q. 繰り上げ返済と投資、どちらを優先すべきですか?

A. ローン金利と投資の期待リターンのバランスで判断する考え方が一般的です。ただし家計の安心感も大切な要素のため、正解は人それぞれです。

【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品・サービスの利用を推奨するものではありません。住宅ローンの借り換えや繰り上げ返済の判断については、ご自身の状況に合わせて金融機関やファイナンシャルプランナー等の専門家にご相談ください。記載している金利・返済額のシミュレーションはあくまで概算であり、実際の数値は金融機関や契約内容によって異なります。

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